久しぶりの東京

今週の4/2-3は商用で東京圏におりました.3.5か月ぶりで懐かしかったですね.しかも町を歩いた感じや,聞こえてくる人の会話の感じがとても心地よく安心感に包まれていました.元々は大阪出身ではあるけれど,改めて自分はいつのまにか関東の人になっていたんだなーってつくづく思いました.考えてみると35年も住みましたからね.

4/2は大事なお客様の所で打ち合わせ.そして4/3はCQ出版社でセミナーの打ち合わせ.大阪でのセミナーを盛り上げようという事で一致.

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そして午後はオーディオメーカのFIDLIX社の秘密の試聴室にお邪魔をしました.そこで今開発中の秘密のスピーカーを見せて頂きました.(Blogで書いちゃうと秘密で無くなるね.ごめんなさい中川さん.)これ7Lのサイズで小さいのですが重低音が凄い.説明によるとバスレフのダクトに秘密があるとか...実際ダクトを見ると今までに見たことも無い構造をしていました.

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そしてこのスピーカの一番の特徴は,音に木箱臭さが無いという事です.有名メーカのスピーカでも必ずと言っていいほど何か木箱が鳴っている変な付帯音があるものです.生演奏を聴く機会の多い私にとって,実物の楽器の音と違う音はどうも我慢がなりません.

小型スピーカで木箱臭さが無く私が唯一認めているものに,KRIPTON社のシリーズとマイクロピュア社のAP-103(←所有)があります.そして今回FIDLIX社のスピーカも加わったという感じです.

試聴室でのアンプは同社のCERENATE.これLM3886というICによるアンプなのですが,瞬発力が高くめちゃくちゃ音がいいのです.つまり小さいアンプの中では音が良いという相対的なものではなく,うん十万もする重たくて高級なアンプと余裕で戦える完成度なのです.

CERENATEの音の秘密は,独自のスイッチング電源もあるのですが,何と言ってもリモートセンシングの効果が抜群に大きいのです.リモートセンシングとはケルビン接続による抵抗の4端子計測と同じで,スピーカーの端子から別配線で電圧のフィードバックを掛ける技術です.リモートセンシングOFFではスピーカの箱の中から音が出ている感じですが,ONにすると完全に箱の存在が消失して空間から音が出ている感じになるのです.

とにかくスピーカもアンプもとても完成度が高いので,これレコーディングエンジニアにも聞いてもらいたいシステムだと思いました.