分布定数線路2

反射波の大きさとそのベクトルの向きの正負は式1で決まります。

$$
\Gamma = \frac{Z_L – Z_o}{Z_L + Z_o}
\quad \text{(式1)}
$$

Γ:反射係数 ZL:負荷インピーダンス Zo:線路インピーダンス

それでは図1のZo=10Ω、ZL=30Ωの条件で実際に計算してみましょう。式1に条件を代入すると反射は0.5と算出されます。ここで進行波を1V、0.1Aとするなら反射波は0.5V、0.05Aになります。そしてZL端では進行波と反射波が重なり1.5V、0.05Aとなって30Ωのオームの法則とも合致します。


図1

つぎに数値を逆にした図2のZo=30Ω、ZL=10Ωで考えてみましょう。同じく式1から反射を計算すると今度は負の-0.5になりました。進行波を3V、0.1Aとするなら反射波は-1.5V、-0.05Aと算出されます。そしてZL端では1.5V、0.15Aとなってこの場合も10Ωのオームの法則と合致します。


図2

式1からいえるのは、ZL>Zoの場合は正の反射となり、ZL<Zoの場合は負の反射となります。そしてZL=Zoでは無反射になります。

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