パルスジェネレータの出力アンプ1
20年ほど昔ですが、パルスジェネレータの出力アンプを色々調べた事があります。そのころ自分でも高速DCアンプの開発を進めておりましたが、性能が今一でとん挫しかかっていたのです。仕様はざっと、スルーレート1000V/μsec以上で、出力インピーダンスは50Ω、そして開放出力は10Vになります。
さてパルスジェネレータはスイッチング出力と思われがちですが、実はリニアで高速のDCアンプが内蔵されています。そこでまず調べたのが手持ちの15MHzファンクションジェネレータHP33120Aです。中を調べるとごくごく普通の電流帰還型アンプでした。ですがトランジスタが凄かったのです。日本製にはない高速のトランジスタが並んでいたのです。そしてはじめてその存在をしりました。
・MPSH10、MPSH81 ft=600MHz
・2N5943、2N5583 ft=1.5GHz
私の開発した高速DCアンプは動いていましたが、負荷をかけるとスルーレートが落ちるのです。当時使っていたのはNECと三洋のトランジスタです。
・2SC2901、2SA1206 ft=750MHz
・2SA1402、2SC3596 ft=700MHz
2SA1402、2SC3596はビデオ用で一応300mAも出せます。ですが実際使ってみると押しが足りないのです。パラレルにすると改善はされますが決定打という感じではありません。そこで私のアンプもMPSH10や2N5943に変えてみることに。
そのころミスミが今のDIGI-KEYのみたいな半導体通販をやっており、何とかMPSH10、MPHS81と2N5943、2N5583を手に入れる事ができました。早速に差し替えたところあっけなく高スルーレートのパルスが出たのには驚きでした。一瞬にして完成してしまったのです。

