フォワード式DCDCコンバータのスナバ回路1
図1のフォワード式DCDCコンバータは、効率も良く数100Wまでのコンバータに良く採用されています。その原理は降圧型コンバータに、変圧用のトランスを組み合わせた構成です。

[図1]
フォワード式のトランスは本来のトランスの使い方で、コアに一次的に電力を溜めるフライバック式とちがって、1次から入力された電力はそく2次側から出力されます。そしてコア内部では1次2次電流による磁束は相殺され、唯一励磁束だけが存在します。
詳しいお話は省きますが、この励磁束は図2のようにスイッチング毎にゼロに戻す必要があり、そこで図1のスナバ回路が採用されています。そしてこの回路をリセット型スナバと呼んでいます。

[図2]
フライバック式では、トランスの漏れ磁束に起因するノイズを取るためのスナバでしたが、フォワード式ではトランスの励磁束をキャンセルする原理的に必要な回路になります。

