フォワード式DCDCコンバータのスナバ回路2
フォワード式DCDCコンバータで不思議なのは、図1と写真1のようにMOSFETがONした時、つまり1次側から2次側へ電力が送られるときに、D1とD2のカーソード点で大きなリンギングが生じる事です。

[図1]

[写真1]
リンギングには図2のスナバ回路の出番ですが、なぜかD2へのスナバが写真2のように効くのです。D1ではありません。
これがとても不思議なのです。なぜなら電力が送られるときは、LとD2から電源方向を見ると低インピーダンスでなければならないからです。

[図2]

[写真2]
実はこれトランスの漏れインダクタンスL22とLのかち合いなのです。これがリンギングの原因なのです。
図3のようにMOSFETがONすると、Lに流れていた電流はD2経由から、トランス→L22→D1の経路に切り替わります。このときL22は電流源であるLに対しては無限大のインピーダンスを示すのです。

[図3]
教科書にありますね。電圧源どうしの並列ははダメ、電流源どうしの直列はダメ。というおきて。これがL22とLとの間で電流源どうしのかたちで生じていたのです。
Lに対しては無限大インピーダンスを示すL22ですが、電圧源である電源からの電力は素直に通過させてくれます。

実験に使用したボード(フォワード式DCDCコンバータ)


