アナログ技術セミナー2017のリハーサルが、アナログデバイセズ社の竹芝オフィスで有りました。大きな会議室で関係者が集い2日間集中で行われるのです。このリハーサルは単なる予行演習ではなく、発表した内容への容赦のない「つっ込み」が有るのです。

図や文字のミスの指摘はもちろんの事。物語の揺らぎの指摘、説明の矛盾やあいまいさ、セミナーで想定される質疑応答など、まぁとにかくガンガン来るのです。ほんと冷や汗です。でもこれがこのセミナーの品格を保つ理由なのでしょう。確かに募集一週間でほぼ満席ですからね。
で、私にもいくつか鋭い質問がありました。実はさらりと説明をした「サレンキーフィルタは雑音が大きい」という説明に、AD社のIさんがガッツリ質問をしてきたのです。サレンキーフィルタは図の様に正帰還があるので、残留雑音が大きいという説明がほぼ一般化しています。ですから私もそのままを引用し説明しました。

でも考えてみると実験はしていない。で早速次の日にサレンキー、多重帰還、FDNRの各フィルタの残留雑音を測ってみました。すると衝撃の事実が明らかになったのです。今までの定説とは真逆にサレンキーが一番低雑音だったのです。しかも広範囲にわたってフラット。

昨年も世の中の定説を覆し、ツェナーダオードが低雑音であることを実験でお見せしましたが、これと同じ結果になったのです。
さて、サレンキー、多重帰還、FDNRの中で何故サレンキーが一番低雑音なのか。その理由は半日ほど考えてやっと解りました。解ってしまえば簡単な理由です。これは当日のセミナーでお話ししますね。
ほんとやってみないと解らない。実験しないと解らない。まさにこれです。そしてこれが技術の面白さでもあります。
